遠い星から白濁色の水玉が降ってきて出来上がったのが、東京ってマチ。
高層ビルを積み重ねてジェンガをしたくなる。
きっといくつか並べたら、あっけなく月まで届くよ。
綺麗な月を見たら、全部崩して、
白濁色に染まるマチへ、みんな一緒に戻ろうね。
私は飛べるって証明してあげる。
三日月ってなんだか勢いに任せて、飛んでいけそうな気がするし、
わりと世界は暗いままだから好きだなあ。
そして、心底にそっと寄り添うように照らす異常性に、
今日も救われているのだろう。
さあ、飛ぶよ。
瓦礫になった高層ビルは、きっと綺麗ね。