パレット

Twitterアカウント→fuchan318。言葉を紡ぐことが好きです。

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

白と黒、色と私

もしも世界がキャンディみたいな色だとして それを美味しそうに頬張る君が隣にいるとしたら 君の言葉はきっと、優しくて温かいままだったのでしょう。

ひとりごと1

やっぱり星のことが好き。 色鉛筆で描く星も好きだから、きっとそれは小さな愛だよ。星が好きだから夢はいつまで経っても始まらないし、半袖の隙間から、冷やされた夜が肋骨に染み渡っている。 それでも、好き。気づけば8月も終わろうとしていた。 ちょっと…

瞳の声

涙が出ないからきみは、あくびで出たそれを宝物にしている。 きみの隣にいる綺麗なお姉さんはいつも優しい瞳をしてるけど、きみはいつも黙っているし、相変わらず誰にも共感されない言葉を紡いでいて、誰よりも誰かと繋がっていたいきみは、誰よりもきみ自身…

ひまわり

夏の終わりを待たずして 私の好きな人は、 私の前からいなくなりました。ずっと憧れていた太陽の元へ近づきたかったのかな、とか思って、私は私を殺している。これでまたひとつ、空が綺麗になった。これでまたひとつ、私は空を愛するしかなくなったんだ、き…

東京

遠い星から白濁色の水玉が降ってきて出来上がったのが、東京ってマチ。 高層ビルを積み重ねてジェンガをしたくなる。 きっといくつか並べたら、あっけなく月まで届くよ。 綺麗な月を見たら、全部崩して、 白濁色に染まるマチへ、みんな一緒に戻ろうね。 私は…

花火の詩

夜空がうるさかったら それはもうれっきとした暴力だから、泣いてもいいよ。 テーブルの足が取れかけた部屋から見る星。綺麗。 光の柱に身を寄せてうたう鼻歌だけが夜空を壊してくれる。遠くの方で、花火の上がる音が聞こえます。その頃、私は天井にシャワー…

沈殿

息をしているだけでは何も起こらないから、 せめて何かがほしくて、要らない哀しみまで無理に拾ってた。 水深1000mの海底に沈む得体のしれない骨のために、 ぎこちなく泳いでは微かな水流を届けるような。 普通に無駄だし、大して哀しくもないのに哀しい…

ぶきよう、でこぼこ、かんちがい

2人で星を眺めていると、きみは、わたしは、きっと哀しい。 「月が綺麗ですね」が、”君を愛してる”になるなら、 「星が綺麗ですね」って、侮辱されてるようにしか聞こえない。 たくさんいる中のひとりってこと。 きみはきみで、思わせぶりな態度とか平気でと…

エコノミー症候群

ここから、オリオン座が見られなくなる頃には、 そもそも地球は存在すらしていないのかもしれないと、語るのは地上に根を張る一年草。 本当は今だけを見ていたい。

飴玉

君はまるで飴玉でも舐めるように、淋しさを体内へと消化させている。淋しさに帰属するすべての存在は何かに愛されなければいけないって、 そんな気がしていたから、僕は星を眺めていたし、君の瞳に映る世界が綺麗だって確かめていたかった。信じていたかった…

しゃぼん玉の詩

キミの瞳に映ったのは、想像してなかったほどの棒人間で、腕時計の設計図くらいには複雑だろうと思い込んでいたボクの感情は宙に浮いた。輪廻転生してるのは自分で、 君はいつも変わらない。感情の波に流されたのは自分で、 それでも、いつも隣にいたのはキ…