死んだら何が残るのか
死んだら何から解放されるのか
死ぬことにいったい何の意味があるのか
死ぬことはすべてを終わらすことなのか
死ぬことで新しい生命は生まれないのか
感情が死ぬってことは、他者の、或いは自らの手で自分を刺し殺すってことだ
実体があるならいいじゃないか、と誰かは言う
そんな台詞はどうでもよかった
街に鐘の音が響かなかったから、人は朝の存在を漸進的に忘れていく。閑散というよりは個々の分離に近く、それはもう救いようがないよ
そうね、だからこそ刺したのだ
私の身体に刺さったのが 君の爪の一部だったなら、きっと楽だったのにね